---居残り---
「っあ〜あっ!」
カカシは大きく伸びをした。
「よし!今日の任務はこれで終わりだ。お疲れさん!それとここんとこ任務詰だったから
明日は休みにする。間違えて来ない様に。特にナルト・・・お前だ。」
横でサクラはクスクスと笑う。
「嫌だなぁー先生ってば。休みだって聞けば休むってばよ。」
ナルトはいつもの笑顔で照れながら答える
「それと今日少しミスったサクラは残る様に。」
「ええっ!?・・・は〜い」
「他は解散!明後日も遅刻するなよ」
「先生に言われたくないってばよ〜。」
「フンッ」
「それじゃ先生、サクラちゃんまた明日なぁ〜っ」
「ほらっ行くぞ、ドべ」
「ドべッって言うなってばよ〜ッ!」
そんな会話をしながら二人はそれぞれの家に向かって歩き出した。
「あいつらは仲良いんだか悪いんだか・・・さてと、サックラちゃん。」
そう言ってカカシはサクラに向き直る。
「ど・う・し・て・池に落ちそうになったのかな?」
「別に・・・人間誰にだってミスはあるでしょ!」
サクラは頬を赤らめてうつむいた。
「ふ〜ん、そう。あんなでっかい池に。平坦な道で。へぇ、そうなんだぁ。あんな所に
落ちそうになんないよねぇ、普通」
カカシはサクラを意地悪な目つきで横から下から見まわして言った。
「・・・・わかりました!言います!言います!んもう」
あきれた感じでサクラは言った。
「判ればよろしい、で、何考えてたの?」
「・・せ・・こ・。」
サクラは言いにくい感じでぼそぼそと喋る。
「聞こえないなぁ」
「あぁっ、もう。先生の事っ!」
「ふ〜んでどんな内容」
「私、今先生とこうして何気なく一緒に居るけど、その、付き・・・合ってる・・けど
先生は上忍で私は下忍だし、先生は大人で私は子供で、いつも守ってもらって
迷惑かけてばっかりだし・・・うっ・・・ヒック・・・」
言いかけてサクラは泣き出してしまった。
不意なサクラの状態にカカシも対応し切れずにいた。
「お、おい・・・サクラ?」
「うっ・・せんせ・・が・・居なく・・ヒック・・・なった・・ら・・・私・・・わたし・・・」
サクラはカカシに抱きついた。
「お、おい!」
「せんせーっ!わたし、どうすればいいっ?ナルトも、サスケ君も強くなってるのに
私だけ・・・わたしだけ未だ何も変わらない・・・」
カカシは「フッ」っと小さく微笑んでサクラを優しく抱きしめてサクラの背中をポンポンと
赤子をなだめる様に軽く叩いた。
「大丈夫。大丈夫だよ、サクラ。人には個人差がある。成長にだってそれは出てくる。
遅かれ早かれサクラもきっと強くなるよ。それに・・・」
カカシはキュッとサクラを抱きしめた。
「俺はいつでもサクラの傍に居る。いつもお前を護ってやる。だからもう泣くんじゃない」
そう言ってカカシはサクラのおでこに小さくキスをした。
「せんせ・・・うっ・・うん・・・ヒック」
しばらくして大分落ち着いたのかサクラはカカシの腕を離れ少し照れた感じで
話し出した。
「ありがと、先生、もう・・・落ち着いた。ごめんね」
サクラは小さな舌を見せた。
急に腕を離れたサクラに少し驚いたカカシだったがすぐに微笑んだ。
「そっか」
「うん。・・・それとね。私も出来れば早く強くなりたい。護ってもらってばかりじゃ
面目無いもの。・・・・だからそれまで・・・見守っててね。」
「フフッ、そうだな。じゃ、明日から本当の居残りしないとな!」
「えっ!?・・・それは、ちょっと・・・」
「ハハハッ!」
「あ、そうだ」
そう言うとサクラはポケットに手を入れて何かを取り出しそれを後ろでに隠した。
「何だ?」
「渡したいモノがあるの」
「なぁに?」
「えへへー、先生ちょっと屈んで」
「何で?」
「いいからっ、せんせー屈んでっ!」
仕方なしにカカシは中腰になる。
チュッ
マスク越しに唇が重なる。
「せんせー、だ〜いすきっ!だからハイッ、これ!」
サクラは両手をカカシの目の前で広げた。
「・・・・メンタム?」
カカシが聞くとサクラは嬉しそうに答えた。
「だって先生、寝る時位しかマスク取らないでしょ?それじゃ唇が荒れちゃうよ。それに荒れた唇にキスしたくないもん♪」
メンタムを手に取ってカカシはニッコリ微笑んだ。
「ありがと。じゃ、帰ろうか?」
「うん」
「じゃ、行こう」
そう言ってカカシが手を出すとサクラはそれを予想していた様に握り返した。
*****終わり*****
不安になってしまったサクラが出てればいいなぁとおもってます。
題目の怪しさにないよう惨敗(TT)
□■SS寄りへ■□